省エネで試合に勝ちたい?
シミュレーションゲームでは、ショット、サーブ、フットワークなどのパラメーターを設定して演算し、勝敗を判定する。味気ないようだが、将棋の藤井氏が八冠を達成した裏にAIの活用があるように勝ちに徹するなら、有効な方法のひとつだ。
しかし、実際の試合では、パラメーターの計算では正しい結果が求められない。メンタルや駆け引きなどの不確定要因があるからだ。試合しているプレーヤーは、専ら、これらを意識している。そして、これらがパラメーターの値を増減させる。
あらゆるスポーツでメンタルや駆け引きは結果を左右する。それらの影響を最小限にする方法のひとつは、最短最速で勝つことだ。
【体力、パワー、技術の不利を逆転する勝ち方】
相手との技術や体力の差は、試合が進むにつれて情報収集できる。もし、すべての要素が偏っていれば、試合を続行する必要がないほど、正確に結果が決まる。しかし、実際にそうならない場合もある。それがスポーツの面白いところだ。
相撲の舞の海は、当時の新弟子検査で本来不合格になるほどの小兵力士だが、巨漢の力士を相手に活躍した。パラメーターで見れば、ほとんどの項目で劣勢だったはずだ。彼が勝てたのは、相手が優位な要素を発揮する前に勝負を決めることだ。変則な相撲であるが、テニスでも不利な状況を逆転できる戦術がある。
卓球に51%理論というのがある。すべてのボールを攻撃して51%決まれば勝つということだ。これを実践して世界で活躍したプレーヤーもいる。
『サーブ&ボレー』は、51%理論の典型だ。多少パッシングショットで失点しても気にしない。49%は失敗しても良いのだ。このように、相手より劣っている部分があれば、省エネで勝てる戦術を実行できれば勝つことは可能だ。
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