人は何故テニスをするのか?
真剣にゴルフをしていた時期がある。その期間は、ほとんどのラウンドが競技か競技のための練習だった。競技の厳しいセッティングでは、ほとんどバーディーを取れない。だからミスを減らすことが勝敗を分ける。そこでラウンド中は、常にミスの数でもあるオーバーパーの数を数えている。ラウンド後半では、ミスの数を増やさずに早くラウンドを終わりたいと考えるので、楽しさを感じることは少なかった。ふと、何のためにゴルフをしているのか分からなくなったことがある。早く苦しさから逃れたいなら、最初からやらなければいいのだ。
どんなスポーツも、楽しいことだけではない。しかし、結果を出せれば、苦しい思いをした分、喜びを味わえる。カタルシスだ。ましてテニスは、汗を流すだけで肉体的な快感が味わえる。ボールを打った感触も心地良い。それだけなら競技である必要はないのだ。
しかし、人間の本能は、それを許さない。勝ち負けがあるのなら、勝ちたいと思ってしまう。ゴルフはスコアとの勝負だと言われる。しかし、目標に到達しなければ敗北感に満たされる。まして競技の場合は、スコアで順位が決まり、明確な勝ち負けがある。
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